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肺炎球菌ワクチン 「ニューモバックスNP」
肺炎球菌は、鼻や咽喉にいる細菌のひとつです。肺炎球菌が引き起こす主な病気としては、肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、敗血症などがあります。5歳以下の子どもでは、脳を包む髄膜に付く細菌性髄膜炎や血液中にこの菌が入る、敗血症・菌血症などの重症感染症を起こす重大な細菌です。成人、特に高齢者では細菌性肺炎の原因の多くを占め、たいへん問題となっております。肺炎球菌による感染症は抗生物質などの薬の進歩と医療技術の向上により、かなり治療できるようになりました。しかし、1980年代から抗生物質が効きにくい耐性菌が出現し、体力が落ちた成人や基礎疾患を有する方にとっては重症になりやすく、徐々にその割合が増えています。
「日本における、三大死因」は、「癌、心臓病、脳卒中」ですが、死因の第4位は「肺炎」です。年間死亡者数は約9万5千人。その95%が65歳以上の成人です。肺炎の原因はさまざまですが、最も多いのは肺炎球菌によるもので、60歳以上の肺炎患者の約46%を占めています。特に心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、腎不全、肝機能障害、脾機能不全、糖尿病のある方などでは、肺炎などの感染症にかかり易く、病状も重くなる傾向があります。また、急速に病状が進んだ場合、抗生物質などによる治療にもかかわらず致命率が高いことが指摘されています。
肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気(感染症)を予防するためのワクチンです。肺炎球菌ワクチンは多価ワクチンであり、80種類以上に分類される肺炎球菌の中でも、成人で病気を引き起こしやすい23種類の肺炎球菌に対して免疫をつけることができます。この23種類の型は、すべての肺炎球菌による感染症の8割ぐらいを占めています。この免疫成分を含んだものが、成人用(主として)の肺炎球菌ワクチン「ニューモバックスNP」です。海外先進国では、肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されており、米国では65歳以上の半数以上が接種を行っていますが、日本ではまだ10%程度にすぎません。2009年10月から、海外同様日本でも肺炎球菌ワクチンの再接種が可能になりました。ワクチンの効果は5年続きますので、初回接種から5年過ぎましたら再接種を受けて下さい。肺炎重症化の高リスクの方には早めの接種をお勧めします。
肺炎に進むのは免疫力が低下した時で、風邪やインフルエンザから二次的に肺炎になるケースが多く見られます。まずは風邪やインフルエンザにかからない事を心がけ、外から帰ってきた時にはうがいや手洗いなどの基本的な事を励行する事が大切です。また、体力を落とさないように散歩などの適度な運動をしたり、睡眠や栄養を十分に取りましょう。入浴などにより体を清潔に保つ事も大切です。乾燥を避け、室内の湿度を50%以上にしたり、人混みはできるだけ避けてマスクをしましょう。肺炎球菌ワクチンの接種も免疫力を高めるために有効です。
肺炎球菌ワクチン(税込価格)
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