風疹（ふうしん）予防接種

風疹（ふうしん）が流行ってます。患者のほとんどは成人男性です。昔は女児だけが予防接種の対象だったので、風疹（ふうしん）の抗体を持たない成人男性が多いというのが原因です。風疹（ふうしん）で一番怖いのは、先天性風疹症候群の障害を持つ赤ちゃんが生まれること。この障害は一生続くので、何としても防がねばなりません。

先天性風疹症候群とは

妊娠初期の女性が風疹（ふうしん）にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴を始めとして、心疾患、白内障、さらには精神や運動機能の発達遅滞を引き起こすことがあります。これらの障害を全て持つ赤ちゃんが生まれることもあります。これらの障害をまとめて「先天性風疹症候群」と呼びます。
妊婦さんが風疹（ふうしん）にかかった場合に、赤ちゃんが先天性風疹症候群に罹る確率は25%～90%と言われています。かなり高い確率です。

成人男性は予防接種を！

赤ちゃんが先天性風疹症候群に罹るのは妊婦さんが風疹（ふうしん）に感染した場合ですが、男性も予防接種を受ける必要があります。なぜなら、男性が風疹（ふうしん）にかかると、自宅や職場で妊婦さんに風疹（ふうしん）を感染させる可能性があるからです。風疹（ふうしん）は、喋った時に飛ぶ唾液などで飛沫感染します。ですから男性も風疹（ふうしん）にかからぬよう、しっかり予防接種を受けましょう。

女性の予防接種の注意点

女性が風疹（ふうしん）の予防接種を受ける場合には注意点があります。それは、予防接種を受けてから2ヶ月間は避妊が必要だということです。予防接種を受けたからといって、直ぐに体内に抗体ができるわけではありません。抗体ができて風疹（ふうしん）に対抗できるようになるまでに、2ヶ月間程度かかるようです。ですから、子作りを始める前に、十分な余裕期間をもって予防接種を受けましょう。