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ムンプスウイルスの飛沫感染(ひまつかんせん)により耳下腺炎や顎下腺炎を起こすため、顔がおたふくのように腫れるため「おたふくかぜ」とも呼ばれています。春から冬にかけて流行しやすくなります。子供に多く、両側の唾液腺が腫れ、発熱や疲れ、だるさなどの全身症状が強く現れます。片方だけの耳下腺が腫れたり、顎下腺だけが腫れることもあります。 赤ちゃんは、母体からの免疫があるので生後6ヶ月ごろまではあまりかかりません。(母親がおたふくにかかったことがない場合は免疫は移行していないので、この限りではありません)かかりやすくなるのは1歳以降で、特に3~9歳の子供に多く見られます。 おたふくは一度かかると終生免疫がつくので、再びかかることはありません。まれに再感染することもありますが、その場合でも症状が出なかったり、出ても軽く済むことがほとんどです。
2~3週間の潜伏期のあと、発熱・頭痛・耳下腺の腫れで始まります。耳を痛がったり、食事の時に口を開けるのを痛がったりします。ほぼ同時期に両方の耳下腺(耳たぶの前下方から後ろにかけての皮膚)が腫れ、押すと痛むようになります。まず片方が腫れ、2~3日後にもう片方が腫れてくるのが全体の75%で、残りの25%は片方だけが腫れます。顎下腺(顎の下)だけが腫れたりすることもあります。この場合でも免疫はできます。腫れは1週間程度で軽快していきます。 耳下腺が腫れる前に熱が出ることもありますが、熱がなく耳下腺だけが腫れることもあります。約過半数に耳下腺の腫れと同時に38~39℃くらいの発熱が見られます。3日目くらいが腫れも熱も最大で、その後3日~1週間くらいで治ります。
流行性耳下腺炎(おたふく)の予防接種は任意接種の1つで、満1歳から受けられます。費用は自己負担になります。ワクチンを接種しても約10%の子供には免疫ができず、将来、流行性耳下腺炎(おたふく)にかかる可能性があります。しかし、その場合でもワクチンを接種しないで感染した場合に比べると、耳下腺の腫れや発熱の程度が軽く済むことがわかっています。また、自然感染したときより無菌性髄膜炎の発症頻度もかなり低くなっています。流行性耳下腺炎(おたふく)による合併症を予防するためにも、ワクチン接種は有効といえます。 以前は、流行性耳下腺炎(おたふく)のワクチンの副反応で無菌性髄膜炎を起こすことがあると問題になりましたが、現在はワクチンが改良され無菌性髄膜炎の発症率は大幅に低下しました。ワクチンの接種で難聴になることもまずありません。まれに、ワクチン接種後の2~3週間後に、発熱や耳下腺の腫れがおこることがありますが、2~3日で治るので心配はいりません。 流行性耳下腺炎(おたふく)は、高齢になるほど症状が重くなる傾向があるので、できれば3歳くらいまでにワクチンを接種しておくと安心です。
流行性耳下腺炎(おたふく)予防接種(税込価格)
※接種対象:18歳以上(高校卒業以上)上記予防接種に関しては予約制・料金先払制とさせて頂いてます。まずは、お電話もしくは当院受付までお申出下さい。ご予約後のキャンセルは基本的にできません。またキャンセル後の返金はできませんのでご了承下さい。
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