急性ストレス反応とは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と似たような症状を起こしますが、地震のような主に生死に関わるような要因でトラウマ(心的外傷)を経験した後、これによる神経症の症状が数時間、数日から4週間以内に自然治癒する一過性の障害を指します。感情が麻痺したような感覚、周囲に対する注意力が低下してポーッとした感じで現実感が消えてしまいます。症状が4週間以上続く場合、PTSDを考慮します。
主な症状は、以下の3つです。
追体験フラッシュバック | トラウマの原因となった出来事が繰り返しはっきりと思い返されたり、悪夢を見たりする症状。 |
回避 | トラウマ(心的外傷)に関する出来事や、関連する事柄を避けようとする傾向。 |
過覚醒 | 神経が高ぶった状態が続き、不眠や不安などが強く現れる症状。 |
短期間の薬物治療や精神療法が用いられることがあります。予後は良好で時間の経過とともに軽快することが多いですが、場合によってはPTSDへと発展することがあるため、慎重な経過観察が重要です。約30%の人は回復しますが、40%の人は軽い症状が残ります。その他は変わらずか、中程度以上の症状が続き、子供と老人が重くなります。